逃げ腰の飛込みセールス
悪質営業マンのあまりの急増ぶりに、飛び込み営業の法律規制が強化された。かつての飛び込み営業手法の多くは、法律違反になってしまった。
過去に許された営業手法でも現在は法律違反となり、裏を返せば「飛び込みセールスはするな」とも思えてしまう…。
この難問をクリアして、営業成績を増進できる手法の開発が必要となった。もちろん、法律違反しない正しいセールス法をまとめたのが本書である。
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業界にはそれぞれトップセールスマンと呼ばれる飛込みセールスの天才たちがいる。
『飛込みセールス成功の……』といった本の著者はほとんどがそういう人である。
だが、一方で業績低迷のセールスマンがいる。
彼らの業績が一向に向上しない要因はどこにあるのか。
最大の要因は逃げ腰の飛込みセールスをしていることである。
逃げ腰の飛込みとは、ドアを押す前から「断られればいいなあ」と思っている飛込みセールスのことである。
初めから断られることを期待して訪問するセールスマンなどいるはずがない! と思いがちだが、実は違う。
彼らはただ訪問件数が増えれば良いのである。
夕方、会社に戻ると上司から聞かれる。
「今日は何件訪問した?」。
そこで、くだんのセールスマンは、
「はい、今日は40件です。残念ながら受注に結びつきそうなところはありませんでした」と答える。
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彼らにとっては一定の件数をクリアすることが目的で、受注うんぬんは二の次なのだ。
「とにかく件数が多ければ上司に叱られない」と考えている。
その根拠は何かといえば、彼らは会社の受付を突破するための工夫をしないことだ。
私のオフィスにも頻繁に飛込みセールスマンがくる。
多くはOA機窓のセールスだが、ドアを開ける気にもなれない。
中にはドアをノックしたあと、さっとドアを引いて姐を踏み入れてくるセールスマンもいるが、煩わしさが先に立って不快になるだけである。
ポイントは言葉の貧困さだ。
なぜ彼らはマニュアルどおりのセリフを機械的に吐くだけなのか。
ファスト・フード店で使われる接客マニュアルと何ら変わらない無味乾燥な言葉しか使わない。
「こんにちは、○○商事です」「ごめん下さい、OA機器の△△です」 これでは飛込みセールスが成功しないはずである。
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