アポイントのタブー
「おい!そんなこと営業マンの常識だぞ」と上司に言われたことありませんか?
営業活動シーンでは、さまざまなマナーが必要になります。これができないと、「提案営業」も「問題解決」も「顧客満足」も意味がありません。
でも、だれも教えてくれません。
本書は、著者が長年の営業経験で蓄積した、営業に必要な実戦的なマナーのすべてを明かすセールスパーソン必携の手引書です。
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次の例のようなアポイントの仕方をする営業マンが多い。
営業マン「もしもし」
顧客「はい、○○製作所でございます」
営業マン「こんにちは。社長さんいますか」
顧客「どちら様でしょうか」
営業マン「△△商事です。社長さんは?」
顧客「どのようなご用件でしょうか」
営業マン「有利な利殖商品の案内です。社長さんはいないんですか」
顧客「そのようなお話でしたら、結構です」
営業マン「ああ、そう」
ガチャリと受話器を置く音。
このような顧客対応の仕方では、アポイントがとれないのもあたりまえだが、それには
次のような要因がある。
第1は、商談したい相手の名前を言わない(言えない)こと。
「社長さんはいますか」というのがその代表的な例だ。
大抵の顧客は、これだけで「ああ、また投機の話か、モノ売りだな」と考えて警戒心を持つ。
アポイントをとるつもりなら、目ざす顧客の社長名くらいは必ず事前に調べておくべきである。
第2は、用件を言わないこと。
社長さんはいますかの一点張りだったり、「あなたが社長さんですか」などとぶしつけな聞き方をする。
用件を聞かれても口を濁してはっきりと答えない。
これでは、電話に出た相手は、たとえ社長が社内にいるとしても取り次ぐのを躊躇する。
第3は、きちんとした敬語を使わないこと。
前述した例で言えば、
- 社長さんはいますか → 社長さんはいらっしゃいますか
- △△商事です → △△商事と申します
- 商品の案内です → 商品のご案内です
とすべきである。
この程度の基本的な敬語を使えないのでは、相手は電話をかけてきた会社のレベルを瞬時に見抜き、セールスマンの話を緊張感を持って聞かなくなる。
第4は、なれなれしい話し方をすること。
社名や自分を名乗らないうちに、「こんにちは社長さん……」と、いかにも前々から面識があるような切り出し方をする。
顧客は最初こそ社長の知人かと考えるが、用件を尋ねるうちに初めての電話であることが分かる。
これでは、即座に断られても仕方がない。
第5は、相手を見下したような話し方をすること。
前述の例では文章としてハッキリ表わしてはいないが、最後の「ああ、そう」には営業マンの相手を見下した態度が出ている。
このようなことでは、アポイントがとれるはずもない。
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